PACSデジタル画像診断システム (C@RNACORE Station / FCR PRIMA)
・患者さんの病気・病状を正確に診断し、最適な治療を行なうため、そしてより高いレベルの外科的、内科的治療に導く必要性を的確、迅速に判断するために、最新のデジタル画像診断システムを導入しました。
国際的にはPACS(Picture Archiving and Communications Systemと呼ばれていて、レントゲン装置など様々な画像診断装置のデータを通信手段により院内のワークステーションで一元管理するとともに目的に応じた画像処理をすることで医師の診断をサポートするソフトウエアを内蔵しているものです。
・当院では、胸部レントゲン診断、腹部CTスキャン診断、肺のCTスキャン診断、骨粗しょう症のレントゲン診断、内視鏡診断・治療、エラストグラフィによる超音波診断、心電計などのデータをそれぞれの診断装置からローカルエリアネットワーク(LAN)によってリアルタイムにワークステーションに転送して患者さんごとのすべての診療データとともに一元管理しています。
・当院のシステムは富士フィルム製で、X線画像読取装置「FCR PRIMA」(写真右)と、画像処理ユニット(C@RNACORE Station)(写真左)によって構成されています。
「FCR PRIMA」はイメージングプレート(IP)に記録したX線画像情報を読取り、診断目的に合わせて最適なデジタル画像処理を行うことで、高精度の診断画像を生成する、医療用デジタルX線画像診断システムです。
多機能ワークステーション「C@RNACORE Station」は、診断ニーズに合わせたさまざまな機能を搭載することで、クリニックにおける医師の診断を強力にサポートします。
|
高速64列マルチスライスCT装置 (Supria Grande)
・当院では、高性能の64列マルチスライスCTを2015年に導入しました。
16断面を一度に撮影するため、従来のCTに比べ撮影時間が大幅に短縮でき、患者様の負担が軽減できます。
<特徴>
●輪切りの画像を64枚同時に撮影できるマルチスライス検出器を搭載しているので広い範囲を短い時間で撮影できます。胸部の場合4〜6秒で撮影。●最小スライス幅0.625mmの高精細な画像が得られます。
●被ばく低減技術を搭載、低線量での撮影が可能です。
●開口径が75cmと大きいので、圧迫感が少なく、安心して検査を受けていただくことができます。
●撮影した輪切りの画像から、任意の角度の断面像や3次元表示画像を作ることができます。
取得した画像データはローカルエリアネットワーク(LAN)接続によって、院内のPACSデジタル画像診断システム(C@RNACORE Station)に転送され一元管理されます。
|
X線透視診断装置 (POPULUS SO)
・従来のレントゲンと異なり、撮影後に現像したフィルムを用いるのではなく、モニター画面に結果を表示できます。・写真左が撮影装置、右が画像処理機能付のリモート操作盤です。
・主な用途は、
●胃透視 ⇒ 食道、胃十二指腸の病変、機能的異常の診断に。
●注腸レントゲン検査 ⇒ 大腸の病変:潰瘍性大腸炎、大腸がん・ポリ−プ・憩室、結腸間膜癒着、走行異常、捻転、腸重積などの診断に。
●胸部レントゲン ⇒ 気胸、肺がん、肺炎、横隔膜弛緩症、大動脈瘤、心臓肥大、肺うっ血などの診断に。
●腹部レントゲン ⇒ 腸閉塞、腎結石、骨盤内腫瘍などの診断に。
●骨のレントゲン ⇒ 骨粗しょう症の診断に。
●その他、全身の骨折性病変など整形外科的疾患の診断に用います。
・取得した画像データはローカルエリアネットワーク(LAN)接続によって、院内のPACSデジタル画像診断システム(C@RNACORE Station)に転送され一元管理されます。
|
デジタル超音波診断装置 (エラストグラフィ)
・身体の組織の硬さを測定してカラー画像化することで、悪性がんの発見に有効な、患者さんに優しい診断装置です。
超音波画像と共にそのカラ−画像は特に乳がん検診などの乳腺の診断において視診や触診では発見しにくい微小ながんなどの発見に劇的な診断確率を上げています。
・また細胞診や針生検が必要だった腫瘍の良性・悪性の鑑別や診断の確定もこの超音波装置で行なえますので患者さんの負担が大きく軽減します。
乳がん以外に婦人科、泌尿器科、循環器科、皮下組織などの検査、特に胆・腎の結石、脂肪肝、膵炎、膀胱や前立腺の肥大・腫瘍、心臓弁膜症、心筋梗塞などの診断に有効です。
・頚動脈の超音波検査ではカラードップラーと血管音を感知する機能により、脳梗塞の原因ともなる動脈硬化の程度を判定できます。
筑波大学で開発されたもので、当院ではいち早く導入しております。
取得した画像データはローカルエリアネットワーク(LAN)接続によって、院内のPACSデジタル画像診断システム(C@RNACORE Station)に転送され一元管理されます。
|
経鼻内視鏡 (富士フイルム製)
・従来の胃カメラは、口から挿入されるため、「オェッ」という吐き気を感じて、あまり受けたくないと思うものです。これは舌の付け根で咽頭反射が起こり、吐き気につながるからで、息が詰まるような感じを伴うこともあります。
・当院の内視鏡は直径5.5mmの先端を、口からではなく鼻経鼻内視鏡から挿入する「経鼻内視鏡」ですので、嘔吐感や違和感が少ないのです。口もふさがれていないので検査中に会話も可能で、その場で画像の説明や質問をすることもできます。
・検査の主な内容は食道、胃、十二指腸の病変を確認し、病変の染色、生検を行います。またヘリコバクタ−・ピロリ菌感染の有無をチェックし、除菌の必要性も判断します。
|
大腸内視鏡 (富士フイルム製)
・「便に血が混じる」「がんやポリープが心配」「下痢がつづく」など、大腸の病気が疑われる場合に行なう検査です。しかし、正直なところ大腸内視鏡は楽な検査ではありません。そこで当院では痛みを和らげるため様々な工夫を行なっています。
・1つ目は『鎮静剤』の使用です。簡単に言うと眠ったような状態で検査を行ないます。「気が付いたら検査が終わっていた」という方もいらっしゃいます。もちろん、モニターで心臓の動きや呼吸状態をチェックしながら安全に行ないますので、ご安心ください(写真右)。
・2つ目は『炭酸ガス』の使用です。通常の空気よりもお腹の張りが抑えられます。大腸内視鏡の苦痛の1つが、検査中に入れた空気による張りです。炭酸ガスは水に溶けやすく吸収されるため、張りが軽減されるのです。
・3つ目は『軸保持短縮法』の採用です。力まかせに挿入すると、腸管が伸びて痛みが強くなります。軸保持短縮法では大腸の軸に内視鏡の軸を沿わせて、腸管を丁寧に折り畳んで挿入します。これにより負担が軽減されるのです。
・とは言え全く痛みがない訳ではありません。手術の癒着があったり、腸管が長かったりすると軸保持短縮法が通用しない場合もありますし、痛みに敏感な方もいらっしゃいます。だからこそ、苦痛を和らげる方法を組み合わせることが必要だと当院は考えます。たまに「完全に無痛」という表現を拝見しますが、残念ながらそれは事実と異なります。
・検査は土曜日にも行なっていますし、胃カメラと同時に行なうことも出来ます。お忙しい方は是非ご利用ください。
・当院では大腸ポリープに対して『コールドポリペクトミー』を行なっています。高周波を使わない、「焼かない内視鏡治療」です。「焼く内視鏡治療」よりも合併症が少ない方法です。これによって10mm以下で癌の可能性が低い大腸ポリープは、検査と同時に切除出来ます。ただし、サイズの大きい病変や癌の可能性がある病変は、しっかりと高周波を使用した切除が必要になります。その場合は経験豊富な施設をご紹介いたします。
|
解析付デジタル心電計 (Cardico1211)
・不整脈の診断に適した各種の測定モードや解析機能、自律神経機能検査も行うことができる高機能の測定装置です。
・取得した心電図データは装置に内蔵のローカルエリアネットワーク(LAN)機能により、院内のPACSデジタル画像診断システム(C@RNACORE
Station)に一元管理されます。
|
多機能心電計 (カーディサニー C550)
・心電計は、心臓の動きをコントロールしている電気流れ方や心臓の筋肉の動き方の変化を記録するための機器です。
心房負荷、心室肥大、心筋虚血、心筋梗塞、伝導障害、不整脈、血清電解質の異常などの情報がわかります。 |
ホルター心電図記録装置 (KENZ Cardy)
・小型の装置を身体に装着し、自宅での日常生活中の心電図を24時間にわたって連続記録し、ご来院したときにデータを解析します。
これにより、診察室での短時間の測定では発見できない心臓の問題を判定することができます。
胸痛、動悸、息切れ、失神、めまいなどの自覚症状がある場合、不整脈および虚血性心疾患の診断、心疾患の投薬の効果判定などに用います。 |
半導体レ−ザ−治療器 (Medilaser Soft Pulse IO)
・低出力半導体レ−ザ−治療器は副作用が極めて少なく、安全に痛みの治療を行なうのに適しています。極細の針をさす神経ブロックにも適さない場合に、レーザーを用います。
・また、痛みの取れない部位に、レーザー光線(波長830nm)を5分間当てると、血行を促進する作用が高いので炎症を抑えることが出来て楽になります。
|
キセノン光線治療器 (ベータエクセル Xe40)
・当院のキセノン治療器はキセノン光による光線治療とともに温熱治療、干渉波治療の3機能を複合させた治療器で、肩、膝、腰などの痛みを和らげる効果があります。
・主に、整形外科機関には少なく、ペインクリニックを標榜される医療機関が多く用いていると聞きます。
安全で副作用がきわめて少なく、体の各所の痛みから顔面の帯状疱疹までいろいろと利用範囲が広いものです。
|
聴力検査装置オージオメータ (MINATO AM-1)
・耳が遠くなった、聴こえ難い、高い音、低い音が聞こえ難いなどの症状を感じたときに行なう検査です。ヘッドフォンを耳に当てて聴こえ方を検査します。
・当院の装置は、新JISタイプ5及び日本耳鼻咽喉科学会、産業環境保険委員会の「一般定期健康診断用オージオメータ規格案」に適合しています。
|
能動型自動間欠牽引装置 (オルソトラック OL-2000)
・物理療法により頸椎、腰椎を牽引することで、痛みを和らげる装置です。
上肢のしびれ、腰痛症、下肢のしびれに効果があります。
*頸椎の牽引は頸部椎間板ヘルニア、椎間板変性・頸部脊椎症、頸肩腕症候群、頸のまわりの筋肉のこわばり、肩こりなどに効果が見られます。
*腰椎の牽引は腰仙部の椎間板ヘルニア、椎間板変性、椎間関節の障害、腰部のこわばり、不快感などに効果が見られます。
|
遠心分離機 (KUBOTA 2010)
・採決した血液を血清(水分)と血球(有形成分)に分離する装置です。主に血清を検査します。
採血した血液は時に特殊な専門的な用途があります。そのために採血した時にすぐ遠心器に掛ける場合があります。
|
全自動血圧計 (Colin 健太郎)
・待合室に設置してあります。ご来院して少し落ち着いてからご自由に血圧を測定して下さい。
|
空気清浄機 DAIKIN 光エアゾン
・院内感染の防止を目的として加湿器と空気清浄機の機能を持つ装置を待合室、診療室など4箇所に設置してあります。(写真左)
アンモニア特化型脱臭フィルタ、ロールフィルタ、光触媒の3層複合方式で細菌やウイルスを除去するとともに、脱臭の効果も高い空気清浄機です。
熱交換型換気扇 FY-16Z
・院内の冷暖房効果を損なわずに換気ができる、熱交換式の急速換気扇を3箇所に設置して常時稼動しています。(写真右)
院内感染防止とエコの効果があります。
|
高圧蒸気滅菌装置 (オートクレーブ)
・院内感染防止対策の一つとして、診療に用いた器具類を高圧蒸気滅菌処理によって完全に滅菌する装置です。
|
救急救命設備
・救急救命の処置とは麻酔、神経ブロック時のショック、急変の時にとっさに行うためのものです。CT検査時などにも造影剤も使用しますのでいついかなる時も、医療には急変がつきものです。患者さんに合わない薬や精神的なショック、脱水状態の時も急変が起こりやすいのです。そのようなことが起こった場合に備えて、救急救命設備を開業以来10年間設置し続けてきました。
・幸いにも大事に至ることは一度もありませんでしたが、今後も万が一の時に備えてこの準備は続けていく所存であります。
設備一式には、気管内チュ−ブ、喉頭鏡、吸引チュ−ブ、エアバック、ジャクソンリ−ス、酸素供給用ボンベ、、救急用の薬品一式などが用意されています。
|
電子カルテシステム
・当院では平成16年に導入して、患者さんにはほとんどの医療内容を公開しています。
患者さんと一緒に目の前の電子カルテを見ながら意見を交換をして、治療を進めるスタイルが徐々に出来上がってきました。
開業以来、私どもが培ってきた理想に近い環境を作り出せるものと確信しております。
・電子カルテを導入した医療機関の中には、コンピュータ画面のCP(クリニカル・パス:患者さんごとの初診時の診査から始まる医療の一連の日程表)ばかり見て、患者さんの方を向かず、コミュニケ−ションが取れないと指摘されるケースもよくあるようですが、当院ではあり得ません。患者さんがCP画面を見ながら診療に参加されることによりむしろ診療時間がかかり過ぎて、お待ちになっている患者さんからお叱りを受けたこともあるほどです。
・診療が終わってからもカルテを見直したり、治療方針の確認や、検査所見の検討にとても役立っています。
|