■診療内容の特色

A総合診療

General Practice(総合診療) という言葉は、まだまだ世間では知られていません。また『開業医』も「風邪を中心に診る何でも屋」程度のイメージから脱却出来ていません。これらを打破するべく当院は日々精進して参ります。
・複数科にわたって専門性を持ち、可能な限り全ての科を診させていただいています。それが結果として、地域の皆様のお役に立てると信じているからです。
・もちろん「餅は餅屋」ですから、更に専門的な治療が必要な場合は、速やかに信頼出来る先生にご紹介させていただきます。

B超音波検査とCT検査

急な症状にもすぐに対応します!
超音波検査は体にダメージが全くない検査です。
肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓、頚動脈(動脈硬化のチェック)、甲状腺、乳腺、膀胱、前立腺を調べることが出来ます。
CT検査は超音波で死角になる範囲についてもしっかりと映すことが出来ます。
頭部、頸部、甲状腺、乳腺、肺、肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓、骨盤、脊椎、内臓脂肪、各種動脈などを調べることが出来ます。
*火曜日〜土曜日であればご来院されたその日に検査できます。急な腹痛でもすぐに原因を調べることが出来ますし、肺炎がないかもすぐにわかります。是非ご相談下さい。

C内視鏡検査

・苦痛の少ない検査を提供します。
胃カメラ (経鼻内視鏡)は、細いカメラでお鼻から挿入します。口からの内視鏡と違ってお話が出来ます。一緒にピロリ菌のチェックを行うことが出来ます。
大腸内視鏡(大腸カメラ)は、適量の眠り薬を使って楽に行ないます(鎮静)。ご希望があれば胃カメラでも鎮静を行なうことが可能です。
・当院の内視鏡医は経験が豊富です。
※大学病院や総合病院で10,000件以上の経験があり、内視鏡治療や様々な処置を行ってきた医師が行ないます。
・10mm以下で癌の可能性が低い大腸ポリープは、その場で切除出来ます。
・胃カメラと大腸カメラを、同じ日、同じ時間に行うことが出来ます。
※お忙しい方は是非ご利用ください。
・胃カメラも大腸カメラも、特殊な光を当てることで小さな癌も見逃しません!
※最新の機種を導入していますので、病変を詳しく観察出来ます。

Dがん検診

肺がん、大腸がん、乳がん、胃がん、肝臓がん、すい臓がん、皮膚がんなど、最新の診断機器・設備を導入することによって、患者さんへの負担が少くかつ高い診断精度が得られております。

■肺がん
一般の胸部レントゲン写真による「肺がん検診」では限界がありますが、当院のマルチスライスCTが威力を発揮します。
全国でCTによる検診の流れがありますが、予算の関係で国に頼るのは無理があります。
*ヘビ−スモ−カ−の方、喫煙指数が600を超える方、肺気腫・慢性気管支炎を呈しておられる方、肺がんの術後、腫瘍性病変の定期的なチェックをすべき方、ご相談ください。

■乳がん
乳がん診断に画期的な世界初の装置「エラストグラフィ(Real-time Tissue Elastography)」をいち早く導入活用しています。
*エラストグラフィは、超音波検査で「しこりの硬さ」を画像化する、世界初の技術です。力を加えたときに柔らかいものであれば大きな変形を生じますが、硬いものはほとんど変形しません。その変形の程度を画像の色で表したものがエラストグラフィで、周囲よりも硬い部分は青く表示されます。

*超音波(エコー)診断でおなじみの探触子を胸にあて軽く上下させるだけの検査です。これまでの乳がんの研究ではがんは硬いと考えられますので、しこりの硬さを知ることは診断の一つの重要な情報となります。
*一般の乳がん検診で精密検査が必要とされると、画像診断以外に穿刺吸引細胞診や針生検などの検査が行われますが、エラストグラフィによってこれらの検査件数を減らせるので患者さんの精神的、肉体的な負担が軽減するとと共に病変の発見率が向上します。
*画像はすべて電子カルテに転送され、患者さんにコンピュータ上でお見せいたします。

E動脈硬化の検査

■血圧が高い方は、年1回の頚動脈超音波をおすすめします!
*高血圧、高脂血症、糖尿病がある方は動脈硬化のリスクが高くなります。
超音波検査ですので、ゼリーをぬって血管を診るだけで、たくさんの情報が得られます。
その日にいらっしゃってもすぐに出来ます。是非ご相談ください。

F神経ブロック治療(ペインクリニック)

■帯状疱疹ヘルペス(胸部、腹部、下肢、顔面など)の治療を行なっています。
*重症になる前に早めにご来院ください。帯状疱疹ヘルペスは麻酔科学会でも毎年話題になり研究・討論がなされている治りにくい疾患です。
最初はほとんど病変がわからないものか、わずかな湿疹から始まります。
・胸部・腹部・下肢には硬膜外神経ブロック、顔面には星状神経節ブロックなどをより安全な体制のもとに行ないます。

そのほか有効な疾患として以下のようなものがあげられます。
ベル麻痺(顔面麻痺)、肩関節炎、肩頚腕症候群、腰痛症、背痛症、大後頭神経痛、顔面痙攣、手・肘・膝・足関節炎。肋間神経痛。
尿管結石(点滴と一緒に)、下肢動脈硬化性閉塞症。
突発性難聴は早期にご相談ください。
痛みや患部の状態に応じてキセノン光による光線治療とともに温熱治療、干渉波治療の3つの機能を複合させたキセノン光治療器や低出力のレーザー光の半導体レーザー治療器など安全で副作用の心配がない治療法も用います。

G緩和医療

紹介状なんかなくたって大丈夫です!
*悪性腫瘍で大学病院や総合病院に通院されている皆様。待ち時間が長くて辛いとか、なかなか本音が伝えられないとか、困っていることはありませんか?
*是非ご相談ください。
緩和医療の現場でたくさんの患者さんを拝見してきた医師が診察させていただきます。
*腹水や胸水を抜くこともできます。痛み、だるさ、腹水によるお腹のはり、便秘…。
色々な症状があると思います。様々な薬物治療や処置で対応させていただきます。
*通院されている病院さんと協力しながら、あくまで良い関係を築きながら、それぞれ役割分担していきましょう。
例えば「抗がん剤は大きい病院で、医療用麻薬など痛み止め処方は当院で」といった感じに。

H日帰り人間ドック

ご希望に応じて検査内容を選択でき、半日または一日の日帰りで入院せずにできます。
お気軽に相談ください。必要最低限の検査のご希望も承ります。

初めてお会いした時に十分にお話をさせていただき、患者さんに本当に必要な検査を院長が見極めます。そしてさらにご希望の検査等をお聞きした上でプランを作ります。
より中味のある診察とご満足のゆくご指導をしたいと思います。

患者さんからのご希望の傾向では、誰も彼も同じ画一的な検査でなく、将来ご自身に起こり得る病気を想定した、個人個人別々の深く掘り下げた検査、検索を求められています。それは私たちの考えと合致しています。

I健康診断・予防接種

*複数の会社からの健康診断、生命保険会社からの健康診断、そして入社・入学時などの健康診断をさせていただいております。
特定健診(生活習慣病予防のための健診・保健指導)、学校医として学校検尿三次精密検査なども行なっています。

*予防接種については、以下の定期予防接種を実施しております。
■DT(ジフテリア・破傷風混合)U期、日本脳炎ワクチンU期、肺炎球菌ワクチン
■今後は風疹ワクチンV期に対応します。
■任意では様々なワクチンの接種が可能です。ご相談ください。
また、新型インフルエンザ及び季節型ワクチンの投与も実施しています。

*訪問診療については、まずお電話でお問合せ下さい。
わからないことなどありましたら、なんなりとご相談ください。受付へ、あるいはお電話でも。

J外来外科手術

体表の腫瘍、粉瘤(ふんりゅう)、黒色腫、脂肪腫、一部の皮膚がん(初期で腫瘍径の小さなもの)、乳腺腫瘤などの手術、挫裂創や切創など外傷の手術を行ないます。
整形外科手術は除きます。

K発熱外来

「発熱外来」は継続しています。
来院の前に電話をおかけください。
047-384-3667
担当看護師がお話を伺います。
*ご来院時には原則として院内に入らず、クリニック玄関前の駐車場に停車した車中、または玄関直前の椅子に座ってお待ちください。
コロナ、インフルエンザ、場合によってはマイコプラスマなどをチェック致します。

■疾患と症例

●当院では外科・麻酔科・総合診療を軸にして、赤ちゃんから90歳のご高齢者まで重症、軽症を問わず、まず診察することから始めていますが、最近の傾向は、より重症なケースが目立っています。

生命にかかわるものでは、穿孔(せんこう)しかかった胃、十二指腸潰瘍、急性胆のう炎、胆管炎(高齢者の場合、化膿性胆管炎の初期)、不整脈、慢性閉塞性肺疾患の増悪・肺炎、腹部大動脈瘤、慢性心不全、肝硬変、下肢動脈閉そく性硬化症、糖尿病性腎症、多発性脳梗塞、がん性疼痛、帯状疱疹ヘルペス(硬膜外神経ブロック、星状神経節ブロック)などが増えています。また、将来の重病への進展予測を考えた生活指導と、潜在する疾病の発見も増えています。

以下のような症状や疾患の思い当たる方はご相談下さい。

頭痛

偏頭痛、緊張性頭痛などほとんどが頭蓋の外の病気ですが、時に腫瘍性病変、梗塞、出血、動脈瘤なども見うけられます。実際にはCTでみると症状の目立たないラクナ脳梗塞が年配の方に多く見受けられます。
当院で治療できるもの、専門医に紹介すべきものを振り分けます。

めまい

脳循環障害、貧血、疲労、睡眠障害、自律神経失調、低血圧症、呼吸障害(肺気腫、喫煙、間質性肺炎など)など耳鼻科疾患でないものでも起こります。

意識障害

必ずしも脳内病変とは限りません。慢性閉塞性肺疾患(肺気腫・慢性気管支炎)、血圧低下、重症貧血、過換気症候群、代謝性疾患などの事も多いのです。

顔面ベル麻痺

ウィルス感染が原因といわれてますが、早期に治療をすれば麻痺が残る事が少なくなります。
当院では神経ブロック(星状神経ブロック)を行います。

顔面・胸腹部
帯状疱疹

治療が遅きに失すると患者さんの負担が極めて高くなり、長年にわたって「ヘルペス後神経痛」に悩まされます。星状神経ブロック・胸部腹部硬膜外神経ブロック療法を選択し、ごく初期から治療すれば、十分外来通院で直るし、入院も必要ありません。早めにお越しください。

突発性難聴

平成22年の症例では星状神経節ブロックによる治療開始後、3回目で聴力が回復し始め、7回目でほぼ完全に戻りました。早期の治療開始が大切です。

甲状腺腫瘍

診断は比較的容易ですが、発見次第、針精検などせずに、即ご紹介です。

胸痛

心臓関連だけでなく、逆流性食道炎にも多く、肺・胸膜・肋骨病変の場合もあります。

急性肺炎

外来で治療できるものが多いです。

肺気腫・
慢性気管支炎

ほとんど、タバコがこの病気の原因ですよ。
気管支喘息も含めて慢性閉塞性肺疾患という呼び名もありますが、結核後遺症による病態もこれに似ています。通院と自己管理の大切な疾患です。

気管支喘息

治療法がかなり進歩しています。すばらしく優秀な吸入薬と1日1回ですむ内服薬などにより、この疾患の良好なコントロールができます。十分に話合い、個人個人に合う薬を選択してより満足のできる治療法を選んでください。
勿論、病院とクリニックの連携をベースに、ご自身の立場から、より快適な自己管理もできます。

乳がん

早期の発見が大切です。まず検診を受け、マンモグラフィーのある医療機関でスクリーニングを行ないましょう。その結果、乳腺腫瘍を疑われた場合に当院の優れた超音波装置「エラストグラフィ」(カラー画像による乳がん診断装置)で精査することをお勧めします。更に必要があればCTスキャン、穿刺吸引細胞診、そして総合診断という流れで行ないます。エラストグラフィ検査、CTでほぼ悪性と診断がついた時点で病院に紹介することになります。

食道炎

逆流性食道炎が主ですが、近年は酸関連疾患では潰瘍が減って、食道炎が増えています。
特に食道下部から胃上部を丁寧に見るようにしていますが、外来では、軽症の疾患、バレット上皮化が多く見られます。また耳鼻科での咽喉頭異常感症との関連等も他科との連携を大事にしています。

食道がん

早期発見に努めておりますが、発見例では「進行がん」が多いというのが現実です。
発見すると即、がんセンターか大学病院に紹介することになります。

慢性胃炎

特に萎縮性胃炎の治療が大切です。ヘリコバクター・ピロリ菌の関連において十分に治療計画を検討します。

胃潰瘍

ヘリコバクター・ピロリ菌との関連は否定できません。
的確な治療と食事や生活環境の改善によって、過去には多くの病院で延々と長期間通院していたこの病気の治療期間がかなり短くなりました。

胃がん

この病気の発生の予防、早期発見、治療後の心構え、精神管理などに力を注ぎ、成果をあげています。

十二指腸潰瘍

胃潰瘍と共に、ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌、生活環境、食事の摂生、正しい薬とその服用の仕方で、かなりの治療効果が得られます。 

急性腸炎

感染性腸炎で飛び込まれる方が多いですね。時々他疾患の合併も見られます。

虫垂炎

緊急性のある疾患です。いかなるときも、病院を意識し、診断がついたと同時に紹介をしています。

大腸ポリープ

皆さんがとても関心のある病気の一つです。形がスムースで5mm以下のポリープは、決して慌てる必要はありません。患者さんと十分にお話をして内視鏡切除するかどうかを決めています。当院は、この発見に努めますが、ポリ−プ切除は、当院院長の判断により入院設備を持つ、優しくて、もっとも技術レベルの高い名人級の内視鏡専門医に紹介をしています。

潰瘍性大腸炎

当院には多くの患者さんが通院されています。きちんと治療すればかなり回復し、日常生活が十分できるようになられます。ただ定期的な疾患の進行のチェックや検査を欠かさないことが大切です。

大腸がん

増加傾向にありますが、松戸市内では大腸がん検診が進んでいて、早期発見されるケースも多いと思います。何らかの危険因子がある方は、まずは安全な注腸検査を受けましょう。

腸閉塞

発見と緊急の対処法については外科医の得意技です。
当院でも発見したら即座に市内、あるいはどの病院にでもご紹介しております。市内にはいくつもの優秀な外科系の病院がそろっています。

腹膜炎

虫垂炎、腸閉塞と同様に即、診断をつけ、優秀な外科の先生方にあっという間にご紹介します。

過敏性腸症候群

どうぞ、じっくりお話をして、ゆっくりと治療して行きましょう。心の状態、精神的な悩み、繊細な性格の方に多いようです。
しかし、潰瘍性大腸炎、クローン病など良性の大腸疾患ではありますが、出血をきたすものとの鑑別が必要な場合もあります。

B型慢性肝炎
C型慢性肝炎

通院により、進行、悪化の程度がかなり止められます。しかし患者さんのお仕事や諸事情により、治療が長く中断されることもありますね。
インターフェロン療法も改良されてきています。外来での治療をご希望の方はどうぞご相談ください。
精神的なつらさや心が少しでも楽になり、納得した医療が受けられるように努力いたします。

肝臓がん

がんセンターその他の専門医との連携を密にして、病院とクリニックの機能をうまく使いながら、患者さんの治療をさせていただいています。

急性膵炎
慢性膵炎

慢性膵炎においては、その診断と発見は目覚しいものがあります。
デジタル超音波検査装置とヘリカルCTスキャン等により、当院に通院される患者さんはかなり増えております。したがって、早めの治療がなされる事により、重症化の例はほとんどありません。

膵臓がん

慢性膵炎と同時に、当院が力を入れている疾患です。たくさんのこの疾病の方が、比較的早く見つかり、大学病院やがんセンタ−に入院され、的確な治療をなされております。しかし日本全国でもなかなか発見がむずかしく、どこの施設も 2cm〜1.5cm以下の病変の発見例はまだ少ないのが現状のようです。

帯状疱疹
ヘルペス

顔面・胸部・腰部・臀部などの痛みが強く、一般に入院するほど重症化するケ−スも多くみられます。
的確かつ十分な治療がなされませんと、後から帯状疱疹ヘルペス後神経痛PHNに長年悩まされることになります。
当院での帯状疱疹ヘルペス症例の60%は、発症して発疹ができ始めた、丁度痛みがかなり辛くなり始めた、という時期までに神経ブロック療法(星状神経節ブロック・硬膜外ブロックなど)で治療を開始された方で、このPHNの発生は極めて少ないのが現状です。

下肢動脈硬化性
閉塞症

よく効く経口薬がありますが、重症化する場合にはプロスタグランデイン製剤の静脈内投与も行います。
さらなるときは、神経ブロック療法(硬膜外神経ブロック)を用います。
定期的に血管(頚動脈・下肢血管動静脈・足背動脈)をデジタル超音波診断装置(カラー・パルスドップラー)にて検査・評価します。

診療時間

外来診療医表